不動産売却の即時買取とは？メリット・デメリットと向いている方の特徴

不動産の売却方法には、不動産会社が買主を探す仲介とそのまま買主となる買取の2つがあり、さらに買取は即時買取と買取保証の2つに分かれています。
今回は即時買取とは何か、メリットとデメリットにくわえてどのような方に向いているのかを解説します。
不動産の売却を検討している方は、ぜひスムーズな取引の参考にしてください。

不動産売却における即時買取とは

即時買取とは、土地や建物を売却するときに販売活動をおこなわず、すぐに不動産会社が買い取る方法です。
広告や宣伝、購入希望者による内見などの手間がかからず、売却が完了するまでに要する期間は1週間から1か月で、短ければ3日で売却できる場合もあります。
その一方、売りに出した物件が市場に出回らず不動産会社が買主となるため、市場相場よりも低い売却価格になることを覚悟しなければなりません。
仲介よりも売却までの時間が大幅に短縮されることから、買取といえば即時買取を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

不動産売却における即時買取のメリット・デメリット

即時買取のメリットは、短期間で売却が完了することと、仲介手数料がかからない点です。
不動産は高額であるため仲介手数料も高額になりがちですが、即時買取であれば売却コストを削減し、金銭的な負担を減らせます。
ただし、相場より低い買取価格となってしまう点が即時買取のデメリットであり、その目安は市場価格の5割から8割です。
買取価格が下がる原因は、買い取った物件を再販売するための費用が差し引かれているからです。
売れるまでの時間はかかっても良いから、できるだけ高く売りたいとの希望がある方にはあまり向いていません。

不動産売却において即時買取が向いている方の特徴

即時買取が向いているのは、高く売ることよりも売れるまでのスピードを重視している方です。
たとえば、会社の倒産による転職や、それに伴う年収ダウンで不動産を手放さなければならない場合、できるだけ早く代金を受け取りたいケースもあるでしょう。
また、離婚して一人暮らしをするようになり、新生活の重荷となるものはできるだけ早く処分したい方にも向いている方法です。
お互いにファミリー用の不動産を持て余してしまうよりは、思い切って売りに出したほうが金銭的かつ心理的な負担を減らせます。
以上で挙げたように、即時買取は多少安くなってしまっても、スピーディーに売却したい方に向いている方法です。

まとめ

即時買取とは、不動産会社が即座に不動産を買い取る方法で、ほかの方法に比べて短期間で売却が完了します。
また、仲介手数料がかからないメリットもありますが、相場より安い価格での買い取りになる点がデメリットです。
たとえ売却価格が下がっても、スピード感を重視したい方などに向いています。
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